2023.12.01 もみじのにしき
暑い夏には想像できなかったのですが、今年も美しい紅葉を見ることができました。
宇治橋の前を歩いていると、すれ違った方の声が耳をとらえました。
「もみじの錦かみのまにまに、、、」
振り返って見上げるときれいな紅葉が日の光に輝いていました。
後で調べてみたら、菅原道真公の御歌だとか。ひとつ賢くなりました。

豆腐庵山中は、あらゆる「おかげさま」に支えられています。
五十鈴川の水、大豆、にがりなどの「材料」、世代を越えて喜びを共有できる
「スタッフ」、
お店をサポートしてくださる「様々な業種」の方々、
平成十五年の開店から、想い変わらずやってきました。
静かに私たちを見守ってくださる「神宮さん」、
それと何より私たちのお豆腐やどーなつを召し上がってくださる「お客様」。
そんなみなさまの心と体を満たし、喜んでいただきたいと願っております。
「美味しい五十鈴川の水を生かした豆腐を作りたい。」
豆腐庵山中はそんな想いから始まりました。
水、大豆、にがり、たったこれだけのシンプルな原材料だからこそ、
心を込めた「吟味と精進」が一番大切だと考えています。
神宮さんの森と同じように、いろいろな種類の木が
美しく雑居しています。
神様やお客様、ここに関わる人々が喜んでもらえるような
店にしようと家族とスタッフで育ててきました。
細部まで愛情のこもった大切な店です。
お豆腐作りの途中でできる「おから」。
私たちはこれを捨てることはできません。「もったいない」の気持ちから、
我が家の子供たちに「おからのドーナツ」を作ったところ、大好評。
「うの花どーなつ」はそんな風に始まりました。
暑い夏には想像できなかったのですが、今年も美しい紅葉を見ることができました。
宇治橋の前を歩いていると、すれ違った方の声が耳をとらえました。
「もみじの錦かみのまにまに、、、」
振り返って見上げるときれいな紅葉が日の光に輝いていました。
後で調べてみたら、菅原道真公の御歌だとか。ひとつ賢くなりました。
とても私的なお話なのですが、90歳の老親がころんでけがをしました。
幸い命に別状はなく、治療に専念していますが、高齢ゆえに完治にはとても時間がかかりそうです。ちゃんと治るかな、、、と家族は少し不安をかかえております。
その90歳を訪ねて来てくださった方がありました。
80歳は超えておられるようなその方は、手に百合の花の束をかかえて、京丹後から来てくださいました。「京丹後ですか」と思わず聞き返してしまいました。日本海に近いその町から、何時間花をかかえてきてくださったのだろう、と胸があつくなりました。
百合の香りにつつまれて、治るかも、と意識がかわりました。
〒516-0025 三重県伊勢市宇治中之切町95